【女装人生】独身女装者のための物件探しその1

女装者にとって、変身場所、収納場所は大事ですよね。

わたしは親元で同居していたときは、とにかく一人暮らしがしたくて仕方がありませんでした。

家に誰もいないときに、母親の服を着て、急に家族が帰ってきて、ということは言うまでも無いですが、
女装中に友達が家に来て、慌てて着替えて外に出たことも。

女性アイテムの隠し場所は大変でした。
多くの女性用衣類はベッドの下に隠していました。

他は鍵のある机の引き出しや下の空間、クローゼットの端っこ。
クローゼットと机の隙間に隠しスペースも作りました。
天井収納や屋根裏にも隠していました。
母親には当然見つかっていました。
でも見えるところに女装アイテムは置いておけません。

自分の部屋で友達が6人ぐらい来て、徹夜マージャンをしたのは超危険でした。

一人暮らしの開始

そして28歳のとき、ようやく一人暮らしを始めました。
目的はほとんど女装のためです。
自由に女装が出来ることが何よりも大事でした。
最初は30㎡ほどの1ルームでした。
社会人の独身男性には少し広いぐらいでしょうか。
しかしわたしには女装アイテムを収納するスペースが必要でした。
一人暮らしなのに、女装アイテムを隠す必要がありました。

どこに隠すか

クローゼット

いつ家族や友達が部屋に来るか分からないので、クローゼットの中にも収納ケースが必要でした。
そこにあらゆる女装アイテムを隠しました。

ベッドの下

ベッドの下にスペースがあると無いとでは収納力が大きく変わります。
パイプベッドを買い、下は大きなスペースを作り、着物を20枚ほど隠しました。

キッチンの下の収納

このころ白無垢セットを全部そろえて着付けることにハマっていて、文金高島田を収納していました。

廊下

収納ケースとダンボールに女装アイテムを収納し、天井まで積んでいました。
ほとんど廊下は女装アイテムが占拠していました。

洗面台の下収納

ここにはやはりメイク道具とウィッグを収納していました。
これでも家族や友達が来た時の対応を考えると、女装アイテムの収納はこれが限界でした。

女装アイテム収納のためにもっと広い家へ

女装アイテムを購入するためには、お金が必要です。
わたしは女装アイテムを購入するために仕事に励みました。
そして1LDKの54㎡の部屋に引っ越しました。
ウォークインクローゼット付きです。洋室は、女装部屋と化しました。
しかし来客時のために隠せる場所が必要です。

どこに隠すか

1Kの収納場所プラス、以下の場所がさらに女装アイテム収納場所になります。

洋室

洋室のクローゼットの中は、一部だけ男性用アイテムでしたが、他はすべて女装アイテムでした。
部屋が6畳ありましたので、パイプハンガーを購入。
皴にならないように、ドレスや婦人スーツはパイプハンガーに掛け、いつも眺めていました。これが幸せな時間でした。
フォーマルドレスやフォーマルスーツ、ハンガーに掛かったこれらの婦人服を眺めるのが幸せでした。

これの3倍の婦人物があります

ウォークインクローゼット

すべて女装アイテムを収納しました。
メタルラックを買い、段ボールに和装やドレス、ブーツなどを収納しました。


シューズクローゼット

9割が女性用のヒールで埋め尽くされていました。

あとブーツや和装草履も多数保管

その当時彼女がいました。もちろん女装のことは隠しています。
気づけば、家族や彼女を家に呼ぶことは不可能になっていました。

貸ロッカーを借りる

1LDKの部屋を持ってしても、女装アイテムがあふれかえり、3軍の女装アイテムを貸しロッカーに預けるようにしました。
もともと物が捨てられない性格で、昭和時代の思い出が詰まった女装アイテムは捨てずに3軍として貸ロッカーに。
1LDKの部屋にもどんどん女装アイテムが増えていきました。
女装のために、家賃の半分を払っていました。
女装を誰にもカミングアウトしていないので、部屋には誰一人呼ぶことが出来ず、電気設備のチェックなどで業者が来るときですら片付けが大変でした。

キュラーズやライゼボックスという貸しロッカー屋がありますが、保管料金は、家の家賃の㎡単価より少し高くなります。
つまり、6畳約10㎡の女装アイテムを1部屋多くした間取りを借りるのと、貸しロッカーで10㎡を借りるのとでは、貸しロッカーのほうが高くなるので、独身男性が、家に誰も来ない保証があるのなら、出し入れの手間や手元に無いストレス、あると思ってたものがロッカーだったなどから、貸しロッカーは何の意味も無い大変無駄な保管料だけが高いスペースとなります。

ただ、もちろん使い方次第です。夏女装しない場合はこういったトランクルームに預け、広い部屋を楽しむといった方法もあると思います。

(例)東京都心で40㎡の部屋を借りる→14万円 ㎡単価3500円
      キュラーズで20㎡借りる→7.5万円 ㎡単価3514円

さらに広い家へ引っ越し

今度は、3DKの62㎡の部屋に引っ越しました。
もちろん女装するため、女装アイテムを収納するためです。
独身男性の会社員には全く必要の無い広さです。
今度は、和室もありましたので、着物を収納し着付けて撮影も和室でと考えていました。
しかし気づけば、和室は、和装ダンスと和装収納ケース、他の女装アイテムで埋まりました。
洋室は2つありましたが、1つの洋室は、パイプハンガー2つと洋服ダンス2つで埋め尽くされました。
もう一つの洋室が寝室と男性用のクローゼットでした。
しかしそのクローゼットも8割女装アイテムを収納していました。

築30年ですが、広さが大事でした

彼女を取るか女装を取るか

彼女と結婚の話になりましたが、6畳分の女装アイテムをどうするかとか、どう隠れて女装を続けられるのか、と考えたときに結婚は完全に不可能と判断しました。

LGBTQやAGという言葉も無い時代、30歳近くなれば周りは結婚していきます。
自分は、変人だと思っていました。結婚には相応しくない人間だと思っていました。
当時付き合っていた彼女を取るか女装を取るかですが、1回目は迷いました。
しかし2回目は、迷わず女装を取りました。
女装アイテムを買いたいために仕事を頑張り、気づけば中堅社員になっていました。
女装が無ければ結婚して、子供を持っていたのは間違いないです。

東京へ引っ越し女装の幅を広げようとする

東京へ行けば、女装姿を知り合いに見つかる危険も無く、自由に外出が出来て女装の幅が広がり、様々な女装イベントやフォーマルイベントにも参加できると考えました。
当然家賃は高いです。貸ロッカー分を処分し47㎡の1LDKに引っ越しました。
2.5トンと2トンの2台で女装アイテムを運んできてくれました。
こうなると、引っ越し業者には、副業でやっている衣料品の転売の在庫分と言っていました。


これで誰かが家に来るリスク、町で偶然知り合いに会うリスクは完全に無くなりました。
仕事の時以外は、自由に女装が出来ました。

また電気設備チェックと水管掃除で業者が部屋に入る以外は、部屋に誰かが来て、入ってくる心配も無くなり、隠し場所を気にせず部屋全体に女装アイテムが広がっていました。

しかし、会社をクビになり計算が狂ってくる

続く

次回

独身女装の部屋選び

ポイント

・戸数が多い

・4階まで(エレベーターで住民と八会うリスクを避ける)

・ファミリーが住んでいるほうがベター(妊婦女装や授乳期女装、子供乗せ自転車駐輪しやすい)

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2件のフィードバック

  1. 沙梨 より:

    十和子さま
    自分の周りに隠したい気持ちがよくわかります。
    沙梨の親もいるし、兄弟もいるし、家内もいるし、子どももいる。
    ただ親には許してくれないけど、呆れている。
    でも家内には一番理解ある人で好きなようにやらせてもらっています。
    女装アイテムは普通に開放しています。某掲示板でほとんどの人は既婚者が多いですが、打ち明けられないという悩みを持っていて、そのまま隠し通しています。告白してもどんな顔をしているか、なんとなく怖いですね。

    親や家内は基本的に難しいですが、まず親しい友だちに少しでも打ち明けてみてはいかがですか?意外にわかってくれるかもです。

    • 十和子 より:

      沙梨さま
      コメントありがとうございます。家族同居で、奥様だけ理解してくれているのですね。素敵なことです。
      女装アイテムも家で保管されているということで、幸せな環境だと思います。親御様も呆れてくれるだけでも良いと思います。
      おっしゃるように、打ち明けたくても反対されたり勘当されることが怖いので、棺桶まで持っていく人が多いですよね。
      今の時代、友人ぐらいは理解してもらえるかもしれませんね。

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