【雑感】足るを知る者は富む
「足るを知る者は富むとは、欲を捨てて満足できる者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで幸福である。」
という意味ですが、わたしはこの言葉に出会って10年。お陰で今までのくだらない欲を捨てて、女装欲だけに専念できたことで、今自分らしく生きていると実感しています。
就職を始めた当初、無理矢理営業をさせられて、当然先輩や同僚にスナックやクラブ、風俗に連れていかれましたが
トラウマになりました。
酒が嫌いになり、男性色の強い職場が嫌いになりました。
仕事中にナンパさせられ、断られているのを見て先輩達は笑っていました。
酒と女に興味が無いとか人生損するぞと言われていましたが、心の中では、女装しか興味ないわボケと思っていました。
自分に会うかと思った事務職で14年仕事をしてきましたが、どうも皆さん上から目線で自己中心的で、パワハラもあったりモラハラもあったり
尊敬できる人間が一人としていませんでした。
そういったことから、一人で生きていくことを決めたのですが、そしたら女装だけが残りました。
家で自由に女装がしたいことと、親のDV問題で早々に家を出て一人暮らしを始めていました。家も仕事も女装中心に考えました。
女装が出来れば、最低限の生活で十分と分かったので、必要以上の高いものはほぼ無関心になりました。
サラリーマンで年収800万円がマックスだった時代は、分譲マンションを買って、投資用にもう一つマンションを買いました。
このころ残業時間100時間、翌月80時間で抑うつ病になりました。収入がいくらあっても身体を壊しては何もなりません。
(ちなみに思い出したのですが当時なんちゃって管理職だったため、残業代は1円も出ませんでした。)
また、女装のために働いているのに、休みの日に何もする気がなくなることは、奴隷と一緒でした。
お金を使う気力も無くなり、せっかくの休みの日も女装友達と会うのは良かったですが休みたかったので会うのも躊躇っていました。
仕事のストレスの反動もあって女装アイテムを年間数百万使っていましたので、結婚など考える時間もありませんでした。
もともと子供も苦手で、人付き合いも苦手だったので、当然の結果になったわけです。
ここに無駄がたくさんありました。仕事のストレス、時間、病気、それの反動でする女装。
そんなこんなで、サラリーマンから足を洗ったのですが、丁度コロナも2年目に入っていましたが
一人生活に卓越していたので、何も問題がありませんでした。
そんな中、多少裕福だった時代の友達が、無職になっても高級な食事に誘っていただいていたのですが、
無職も2年を超え、精神障害者手帳を取得するようになると、誘いは無くなりました。
胃が貧乏飯で満足するようになっていたので、高級なご飯を食べても何も美味しいと感じなくなっていました。
もともと庶民以下の食事で育ってきたので、舌が肥えていなく高級なご飯は無駄だと分かりました。舌を肥やす意味も無いと分かりました。
家についても、住宅ローンを毎月12万円払っていて、東京に来たときに賃貸に出し、その家賃収入があるからと思って
JR中央線沿いのタワーマンションを家賃17万円で借りましたが、今思えば家賃を払うために仕事をしていたと気づき
パワハラで首になったときに、目が覚めました。
そもそも女装のために生きていくと決めたのだから、必要以上の家の家賃や物のために仕事をしていたら時間がもったいない。
仕事は、女装のためと、最低限の食事と家、生活費。これがあれば十分幸せに生きていけると気づきました。
そのため、来月からは家賃を一気に下げて、築50年のボロマンションで女装人生に集中することにしました。
いつまでAG女装ができるか分からない(女装欲が持つか分からない)ので、残り10年は女装に生活を完全シフトしようと思います。
サラリーマンをしていたころは、同僚や友達、マスコミの情報で、豊かな暮らしと年収アップが幸せの源と考えていましたが
わたしの考えは稚拙だったと反省しています。
今は、自宅での普通飯で十分幸せを感じていて、毎日食事が楽しみになっています。
料理はほとんどしません。スーパーで買ってチンして食べるのが一番楽で美味しく安上がりです。
女装を続けて、最低限の生活をするには、お金がどうしても必要ですが、必要以上のお金は必要ありません。
テレビで裕福な暮らしや高級な食べ物を食べて皆さん喜んでいますが、もはや良さは感じません。
人生達観してきたのか、いらない情報を知って必要以上なものを欲しいと思うことは、無駄な出費をしていると思ってしまうので、
今あるものを大事に使い、使い続けることで愛着も沸きますし、それにあった使い方、生活になります。
壊れたときは仕方なく買い換えますが、そのときも余計な情報を知って、必要以上の機能が欲しいと思うようなことがあってはなりません。
なので、広告やテレビCMは不要です。
食べ物に関しては、近所のスーパー(ライフ様、イオン様など)のご飯で十分幸せを感じているので、それ以上のものは不要です。
他人との比較、マウンティングする人、金持ち自慢をしてくる人、生きている次元が違いますので何も感じません。
このように、無駄な出費を抑えることで、その分女装に費用を当てるようになり満足を得ることが出来ます。
出費が増えると無駄な消費税も払いますが、出費を抑えると満額払わなくて済みます。
例えば電気代も冬は、暖房をつけていましたが、はんてんを着こみ、こたつに切り替えることで昨年同月対比より減らすことに成功しました。これだけでも幸せを感じることができます。
欲は女装欲だけで良いのです。買いたい女装アイテムのために仕事をして、他のものは出費を抑えることに努力する。
女装人生とはこういうことだと思います。
「足るを知る者は富む」もっと早くこの言葉に出会っていたらと思います。
素晴しい人生選択だと思います。私もおなじ道を選びたかったですが勇気がなく現在に至ります。ご自身の信念に従った道は憧れであり、果敢に挑戦される姿は自分が果たしたかったことを疑似体験させてくれているようでうれしいです。世の中の理解がもっと深まり、早く国際水準に近づいてほしいと願うばかりです。
cinnamonさま
おっしゃるとおりだと思います。
でも今のままだと収入が足らずに自己破産しますので、リスク覚悟で仕事をしなければなりません。日本では、マイノリティーは苦労して健常者と違和感を持って働くしかないのかもしれません。
十和子さん、こんにちは、熟女装のともよと申します。
インスタとYouTubeを見てこちらに辿り着きました。
こんなに波瀾万丈の人生を送られているとは存じ上げませんでした。お辛い思いを沢山されたようで、大変でしたね。
でも、自分のやりたい女装を貫いておられること、幸せの価値観をしっかり持たれていることに対し、敬意を評します。
私は、十和子さんのOLさんなどの制服姿、そしてドレス姿、さらには着物姿にとても感銘を受けました。ある意味、十和子さんの姿をみて自分自身の目標とする女装の姿だと思っております。恐らく辿り着かないと思いますが。💦
十和子さんは、大変な思いをして、今があると思いますが、沢山の女装子さんに勇気と希望を与えてくださっております。これからもお身体を大切に、女装という文化を貫いていただきたい思います。応援しております。
いつか、私の女装姿も恥ずかしいですが、見てください。
ともよ
ともよさま
コメントありがとうございます。インスタやYouTubeからお越しいただきうれしいです。
わたしは生まれたときから女装人生を歩むことが決まっていたと思います。何をするにしても女装基準で生きていました。
でも日本では、何か仕事をしないと女装どころか最低限の生活すら出来ないので、
ジェンダー就職をしたいと思いジョブレインボーという職業支援に応募しましたがクエスチョンのジェンダーだと男性で働けとなるのではと思います。
全く書類通過も採用もされませんでした。病気再発覚悟で、一般男性として働かなければなりません。
女装一本で生きていくのは、かなり難しいと思いますので、うれしいのですがわたしを目標にするのはお薦めできません。
理想の女装人生を全うしたいですが日本の社会システムがどうしても男性や女性の正社員が優遇されるのは諦めるしかありません。
ともよさんの女装姿や女装のお話を聞かせてくださいね。